中国Huawei社と協働開始した韓国の携帯事業者、米クアルコム製品依存からシフト

7月6日付の韓国タイムズによると、韓国の携帯電話事業者は、中国Huawei社の低価格なモバイルチップを採用することにより、これまで米クアルコム社のチップセット製品に依存していた状況からの脱却を目指す。

韓国の主要携帯電話事業の大手3社、SKテレコム、KT 、LGユープラスは、そろって「LTE-A(LTE-Advanced)」ネットワークのインフラ整備に投資し、全国ネットワーク網の実現を推進しているが、現在、韓国の携帯キャリアにおける米クアルコム社の製品シェアは依然として高い。

携帯電話事業者にとってクアルコム製品への依存をすぐに全面解消することは非現実的であるが、各社はチップの調達ルートの多様化を進めている。

LG ユープラス社はHuawei社との提携を拡大し始め、 Huawei社を「重要パートナー」として位置づけた。同社幹部は「クアルコム社と当社のパートナーシップは非常に強いが、我々は最も有利な価格を得るために複数の調達ルートを必要としている。」と述べている。

LGユープラス社の主な競合であるKT社もまた、Huawei社との提携を模索中。KT社の某幹部によると、KT は両社相互利益のためにHuawei社との提携を検討しており、「少し時間がかかるかもしれないが、我々はHuawei社のLTE-A チップを採用する可能性はある」と話している。

同様に、SKテレコム社もまた、チップの新たな調達先を開拓しているとみられる。

Huawei社は最近「300Mpbs」 の高速ネットワークのテストを実施しているが、今後、より高速なネットワーク構築事業に投資を継続させる模様。同社は今後の韓国携帯事業者との提携を通じ、特にLTE-Aの 技術が有望なアジア市場と南米市場におけるワイヤレス機器や関連技術の販売に期待している。同社をよく知る韓国の通信業界関係者は、「Huawei社は新しい事業分野での主導権を握るために良い導入実績を必要としている。このため、韓国大手携帯電話事業者との提携はHuawei社のイメージ戦略にとって非常に重要である」とコメントしている。

[執筆: CMS中国リサーチ部]

当社チャイナマーケティングサービス(CMS)株式会社では、日本企業様の中国市場調査・中国進出・事業強化・中国マーケティング活動を支援しています。お気軽にお問い合わせください。

CMS本部窓口:contact@china-mkservice.com

3PR エリア1 タイトル

3PR エリア2 タイトル

3PR エリア3 タイトル