中国のEC最大手アリババ(ALIBABA)が、中国の「独身の日(シングルデー)」にあわせて11/1から11日まで実施したビッグセールイベント「2021天猫ダブルイレブン・ショッピングフェスティバル」(以降天猫ダブルイレブン)の流通総額を発表した。その額は過去最高の5403億元(約9兆6173億円)。前年の4982億元(約7兆9000億円)を大幅に上回る価格となった。
2021年は、中国当局による締め付けが強まる中でのセールとなったが、アリババグループのセールだけでも、過去最多となる、およそ29万のブランドが参加。
ライブコマースを中心に活発な売買が繰り広げられ、消費意欲の旺盛さが証明される形となった。
中国国内のECの目玉イベントともいえる天猫ダブルイレブンの中でも、日本ブランドは存在感を放っている。
中でも絶大な指示を集めているのが、美顔器などを手掛けるヤーマンだ。今年発売したRF美顔器「Bloom WR STAR(ブルーム ダブルアール スター)」と、日本でも引き合いが大きい「フォトプラス プレステージS」が売り上げをけん引。ヤーマンは美顔器カテゴリーから唯一、「1億元達成した9ブランド」に「雅萌(ヤーマン)旗艦店」にランクイン、販売実績と売り上げシェアが6年連続で1位に輝いた。
ヤーマンと並んで人気が高いのが花王、資生堂といったコスメブランドだ。
輸入商品の売れ筋ランキングでは1位のヤーマンに続いて4位に花王、 5位に資生堂が入る結果となった。
新型コロナウイルス下で訪日客の需要が干上がった状況が続く中、中国向けの越境(EC)に力を入れる化粧品メーカーは今後も増える見通しだ。